脂肪を燃やす代謝のひみつ

健康、ダイエット、美容などあらゆる面で耳にする「代謝」。

では代謝とはそもそも何なのでしょうか。

 

代謝とは、「生き物が生命活動のために体の中でおこなう化学反応」のことであり、

簡単にいうと、

「食べたものを消化・吸収し、活動するのに必要なエネルギーに変換すること」です。

 

代謝が上がると、

1.エネルギーの消費量も増え、痩せやすく太りにくい体になる。

2.細胞が若々しくなるので、肌や髪の毛にハリ・つやが出る。

3.体温が上がり血流が良くなることで、免疫力が向上し冷えや痛みが改善される。

 

など、健康や美容、ダイエットにおけるメリットは計り知れません。

代謝を上げることは若々しく健康な体を保つために必須をいっても過言ではありません。

そしてこの代謝に大きな関わりを持つのが内臓です。

 

代謝の種類について、もう少し詳しくみていきましょう。

 

人間の身体は、「活動代謝」「食事誘発性熱産生」「基礎代謝」の3種類の代謝をおこなっています。

 

・「活動代謝」…身体を動かすことによって消費されるエネルギー

・「食事誘発性熱生産」…食事したものの消化に使われるエネルギー

・「基礎代謝」…呼吸したり心臓を動かしたりと、生命を維持するために必要なエネルギー

 

 代謝の1日の割合は

「基礎代謝」が約70%

「活動代謝」が約20%

「食事代謝」が約10%

 

 

基礎代謝は代謝全体の7割という最も多くのエネルギーを消費します。

 

 

 

そして基礎代謝のカテゴリーの中でも、

エネルギーを消費する身体の器官は、

 

内臓38%

筋肉22%

脂肪4%

その他16%

 

と、内臓が全体の1位を占めています。

 

内臓機能が代謝に大きな影響を与えることが

お分かりいただけたでしょうか。

 

さてここで1つ、思い出していただきたいことがあります。

内臓位置を安定させている筋肉を、現代人のほとんどがうまく使えていないということです。

つまり、現代人のほとんどの内臓機能は既に下がった状態にあり、

結果として代謝も下がっている状態にあるということです。

 

内蔵位置が正常にもどると、

今より代謝が3割上がるという研究結果もあります。

それだけでもインナーユニットを鍛えることは大きなメリットにつながるのです。

 

代謝を上げる方法という点では、アウターマッスルを鍛えて

筋肉量をふやすことも効果的な方法の1つです。

その場合は図でいうところの②の部分の代謝が上がることになります。

 

しかしながら、後ほど後述いたしますがウェイトトレーニングを行うことには

長期的に見てリスクも発生します。

また女性や高齢のひとはもともと筋肉がつきづらい傾向にあるため

代謝アップをねらうためにトレーニングを行うのであれば

使える筋肉の量を増やし、内蔵機能を高める方が効果を得られると考えます。

もちろんボディメイクとして筋肉量を増やすとこを否定しているわけではありません。

代謝を上げるために筋肉量を増やすことは必ずしも必要ではないということだけ

覚えておいてくださいね。

特に、

 

・痩せたいし体を引き締めたいけれど筋肉はつけたくない。

・筋肉は増やしたくないけれど、動ける体にはなりたい。

 

こういった方にはおすすめです。


あわせて読みたい!


肩こりなどの身体の痛み

NO.1:私たちは筋肉を使うことを忘れている


身体の内側の筋肉

NO.2:知らずに衰える内側の筋肉


横隔膜、腹横筋、多裂筋などの体幹

NO.3:姿勢をつくり、代謝を上げるインナーユニット